2014年フランス旅行

フランス1日目

 

朝5時に起き、羽田に向かう。羽田の国際ターミナルは新しく快適であった。出国審査などを足早に済ませ、遅めの朝食をとる。日本を離れるのだから、日本っぽいものを、と兄妹はうどん、私はラーメンを食べた。ただのラーメンだったが、かつおの出汁が効いていてうまかった。六厘舎というらしい。

飛行機に乗る。外国人が多い。機長もフランス人であった。やはり離陸の瞬間が一番興奮する。天気は快晴であったので、東京湾や都心、富士山まで一望できた。空を飛ぶというのは楽しい。飛行時間は12,3時間といったところ。映画はあまり面白いものはなかったが、『300』の続編と『ダイバージェント』というSFをみた。まあまあである。

 

機内食は和風のものを頼んだが、すこし塩辛く、量も少ないので、洋風が正解だったかもしれない。しかし、一緒に頼んだウィスキー(シーバスリーガル12年)は最高にうまかった。二杯ほど飲んだ。途中兄妹でiPhoneに入ってる彼女や旅の写真などを見せ合った。兄とその彼女はうまくいっているようだ。よきことなり。到着前の食事は洋風を頂いた。美味しかったが少なかった。サッポロビールを飲んだ。空で飲む酒は美味い。

飛行機から降りると、そこは異国の地、フランスであった。入国審査をすませ、スーツケースを回収する。我々はミュージアムパスが買える窓口を探して浮き足立っていた。何事もなく、兄が英語で交渉し、買うことができた。このときこの旅の中での立ち位置が決まっていた。つまり、兄は交渉、妹は監督、俺は荷物持ちである。なんとも気楽なポジションで安堵した。その後、タクシーをひろい、ホテルへ直行した。相場よりかなり安くホテルまでいけた。

ホテルに着く。カウンターのスタッフは陽気で親しみやすかった。日本からの客が多いのか、簡単な日本語の単語はしゃべった。ホテルには中庭などがあり、趣のある複雑な造形をしていた。難なく部屋まであがる。いい部屋だ。西向きの窓からはエッフェル塔が見える。狭くない、適度なひろさだった。

  荷物の整理などして、一息つくと町に繰り出した。まずはホテルを出て、バスティーユ広場へ向かう。途中の貸し自転車のベリブに登録して自転車で向かう。ちょっと雨も降ってきて、かなり肌寒かったがさっそうとパリの街を駆け抜けた。バスティーユ広場はロータリーになっていて、とくに広場っぽくなかったので、近くのカフェに入った。ごにょごにょと注文で色々トラブったが、なんとかアウトサイドの席でエスプレッソをすすることができた。寒かったので本当はホットワインがよかったが。あまりに寒いので急いで帰った。ところで、このベリブは不良品も多いので借りるときによく見極めなければならない。途中で自転車を返し、ナシオン広場に向かって歩きながら、途中のスーパーでスープの素を購入した。ホテルの部屋にはIHはもちろん、冷蔵庫、電子レンジ、フライパン、包丁、なんでもあった。スーパーで食材を買って調理することができそうだ。兄と僕はワクワクしていた。

そして、ホテルの近くのカフェで夕食をとる。僕はラザニア、妹はフィッシュアンドチップス、兄は魚のフリット、あとワインも頼んだ。これが、どれもうまい。高いこともあるが(ひとつ15ユーロくらい)、さすがフランスだなと。ラザニアは上にモッツァレラチーズのけずったのがかかっていて、このチーズの濃さがちょうどよかった。フィッシュアンドチップスはフィッシュがフワフワで感動した。魚はもう、オリーブと塩だけでこんなにも旨味がでるのかという感じ。ワインもめちゃうまくて、すぐに酔っ払ってしまった。地震かと思った。夕食をみんなで回しながら食べた。満足だった。

帰って、シャワー浴びて、寝た。長い1日だった。