熱気にあてられる

 

久しぶりに気球の大会に参加した。

子どもは相方に預けて、心ゆくまで遠征を楽しめた。

 

参加したチームはぼくの同世代のメンバーで結成されており、グランプリに参加しつづけている一方でローカル大会にもちょこちょこ出ているバランスの良いチームである。

 

そのなかのメンバーのひとりと行き帰りの車中で色々話した。

イカーをハイエースにしたり、有休は全部気球のために使ったりと、気球を専業にするわけでもなく、趣味として、しかし趣味のために生きるその姿勢に、何かこう懐かしいものを感じつつ、素直にいいよなぁと思った。

ぼくも大学院を出た頃はこういう方向を目指していたことを思い出した。

 

狩猟やらビールやらいろいろ寄り道して、元の道を忘れてしまったわけだけど。

 

やはり気球は面白いなぁ。

それは気球をやってるひとたちの面白さに由来するんだろうと思う。学生の頃は思わなかったけど、働きはじめて世の中退屈なひとがいかに多いかを思い知った。自由に生きられないひとたち、いつまにかぼくもそちら側の人間になっていたのかもしれない。

 

もう少し自由に生きたいと思う。

 

気球活動については相方への理解が不可欠だが、どうも相方の気球活動との相性が読めない。あんまり向いてない気もする。おそらく雑魚寝は嫌がるし、なにより個性がない。

このあたりは諦めずにちゃんと育成というか、誘導していかないといけないのかもしれないけど。

 

もちろん自分だって気球をどうやるのかを考えなくてはならない。

単純に懐かしさで、あの頃の楽しさを追いかけるように活動をしても良いことはないだろう。

グランプリは面白いが、別にグランプリでなくても良い気もする。

なにかひとの結節点になるようなそんなことができればいい。